伊勢角屋麦酒のファンにとって、三重県伊勢市の下野町にある本店は、一度は訪れたい「聖地」のような場所。

伊勢角屋麦酒めぐりの第一弾「麦酒蔵(びやぐら)」へ、ついに念願の訪問を果たしてきました。
でも、実際の旅は公式サイトの情報だけでは分からないことの連続!
「えっ、タップが使えない……?」というまさかのハプニングや、お隣の「二軒茶屋餅」を持ち込んでの禁断のペアリング、さらには移動ルートでの大誤算まで。
今回の記事では、1,000種類以上のビールを味わってきたビール好き夫婦の視点で、麦酒蔵を120%楽しむためのリアルな訪問レポートをお届け。
宿泊先に選んだ「伊勢外宮参道 伊勢神泉」が、なぜビール旅の拠点として「正解」だったのか。その理由もあわせて詳しくご紹介します。
この記事でわかること
- VISONから伊勢市駅への移動注意点
- 麦酒蔵で出会った限定「バテレ」缶
- 「二軒茶屋餅」とビールの意外性
- 伊勢神泉が選ばれる3つのメリット


【実録】VISONから伊勢市駅への移動の罠


VISONを満喫した後、次なる目的地・伊勢市駅を目指しましたが、ここで今回の旅最大の「誤算」がありました。これから行かれる方のために、リアルな体験談をシェアします。


タクシー代は「ビール数杯分」の出費
VISONから伊勢方面へのバスの本数は限られており、タイミングが合わずタクシーを利用することに。
「15分から20分の距離だし」と高をくくっていましたが、結果的にかなりの高額(5,000円越え!)になり夫婦で顔を見合わせてしまいました。しかも支払いは現金のみ!
VISONからのタクシー移動は、予算に余裕を持って計画するか、あらかじめバスの時刻表を徹底的にチェックしておくことを強くおすすめします。



タクシー代で伊勢角の限定ビールが何本買えただろう……って思わず考えてしまいますね。
バスならワンコイン以内ですが、時間に制限がある旅行者の場合はタクシー利用は仕方ないのかも。
多気駅は「ICカード不可」で行列!


さらに多気駅に到着して驚いたのが、交通系ICカードが一切使えないこと。
普段、スマホをかざすだけの生活に慣れていると、ここで足止めを食らいます。
しかも、自動券売機がないことにも衝撃。私たちと同じように「えっ、使えないの?」と戸惑う旅行者で、切符売り場は思いの外混雑。



クレジットカードは使えるけれどまたしても基本は現金!受付で「伊勢市駅まで」と伝えて発券してもらう手間と待ち時間は、タイトな乗り換えスケジュールの中ではかなりのプレッシャーでした。
VISON方面からJRで伊勢に向かう際は、「多気駅はアナログな駅」だと心得て、乗り換え時間にたっぷり余裕を持つことが鉄則です。
いろいろありましたがこうした苦労があったからこそ、伊勢市駅に降り立ち、麦酒蔵で最初の一杯を流し込んだ時の感動はひとしおでした!
伊勢角屋麦酒の原点「麦酒蔵(びやぐら)」


日本を代表するクラフトビール、伊勢角屋麦酒(通称:イセカド)の本拠地である三重県・伊勢。まさにビール好きにとって神聖な「ビールの聖地」でもあります。
伊勢角屋麦酒を語る上で絶対に外せないのが、下野町にある本店「麦酒蔵(びやぐら)」です。
伊勢市駅に着いた私たちは宿泊予定の「伊勢神泉」に荷物を預け、外宮にお参り。
その後伊勢市駅から出るバスに乗り麦酒蔵へ。
本数は限られますが、リーズナブルに移動できます。
大正時代に建てられた味噌・醤油蔵を改装した建物は圧巻。館内は、長い歴史を感じさせる木の温もりと、最先端のビールが並んでいる不思議な空間が広がっています。
館内はまるでビール博物館


麦酒蔵の魅力は、ビールだけでなくその「歴史ある空間」にもあります。
一歩中に入れば、そこは令和の現代とは切り離された、まさに「蔵」の世界!!
1階:蔵の面影を残すモダンな空間
1階は、かつて使われていた醸造所を見学できるとともに、ズラリと並ぶ伊勢角屋麦酒を眺めることができます。






見上げれば、黒光りする太い梁(はり)がいくつも重なり、この建物を100年以上支え続けてきた歴史の重みを感じます。
そんな中に伊勢角屋麦酒蔵のガチャ発見!





現地でしか手に入らない!と思いチャレンジすること2回。スティッカーとヒメホワイトなどの缶バッチを手に入れて大満足


壁に並ぶ古い道具や木の質感の中に現代的な冷蔵庫が馴染んでいる様子は、まさに「伝統と革新」を象徴する伊勢角屋麦酒そのものです。
2階:静寂に包まれる「大人の隠れ家」
麦酒蔵に来たらぜひ、階段を上がって2階も覗いてみてください。





うわぁ、天井が近い!この梁の迫力、すごいね……
2階は吹き抜けから1階を見下ろせる構造になっており、より間近に「巨木の梁」を観察することができます。


【注意】タップリストは常時2種類!


「全種類の伊勢角ビールが飲めるはず!」と期待して行くと、少し驚くかもしれません。実は、麦酒蔵のカウンターにあるタップは常時2種類のみ。
たくさんの種類を飲み比べたい場合は、内宮店や外宮店の方が向いていますが、ここでしか味わえない「本拠地の空気感」は格別です。
今回の訪問では、さらに予想外の展開が待っていました。
まさかのタップ故障!どうする?


早速2階に上がり、出来立てのペールエールをオーダー。
楽しみにして待っているとタップハンドルに手をかけるスタッフさんから、衝撃の一言が。
「すみません、今タップの調子が悪くて……」



えっ!ここまで来てビールが飲めないの??
しかし、ピンチの後にチャンスあり。
スタッフさんが「代わりに冷蔵庫の缶から選んでいただけますよ」と案内してくれた先には、ビールギークなら見逃せない「お宝」が眠っていました。
VERTERE×伊勢角の激レアコラボ缶


冷蔵庫で出会った双子の傑作!
「Another Cut」と「Frustum」
タップが使えないというハプニングの中で、スタッフさんが案内してくれた冷蔵庫。
そこに並んでいたのは、奥多摩の至宝・VERTERE(バテレ)と伊勢角がタッグを組んだ2つのコラボ缶でした。
オンラインでは発売と同時に即完売するようなこの2銘柄が揃っているのは、まさに聖地ならではの光景です。


せっかくの機会なので、この限定2種類を贅沢に飲み比べることにしました。
Another Cut(アナザーカット)


とてもクリアでホップのシトラスや松のような香りがしっかり。ヘイジーIPAだけど透明感がありドリンカブルな一杯。 二軒茶屋餅のきな粉の香ばしさと、ホップの爽やかさが驚くほどマッチしました。
Frustum(フラスタム)


アナザーカットとは対照的に、とろりとした口当たりとトロピカルフルーツの香りが特徴。濁りのある色合いでとともにジューシーで飲み応えのある一杯です。
あんこの濃厚な甘みに負けないパワーがあり、デザート感覚で楽しめる組み合わせになりました。



バテレとのコラボが2種類も??これはどっちかなんて選べないよ!
結果として両方を味わうことができましたが、この2つが並んでいる姿は、ビール好きにとって最高のツーショット。



タップが故障していたからこそ、じっくりとこの「双子の傑作」に向き合うことができたとは。まさに怪我の功名といえる幸せなひとときだな!
二軒茶屋餅との禁断ペアリング


麦酒蔵でのひとときをさらに贅沢にするなら、外せないのが「二軒茶屋餅(にけんちゃやもち)」です。
実は、麦酒蔵のすぐ隣には伊勢角屋麦酒の母体「二軒茶屋餅角屋本店」があります。
天正3年(1575年)創業、450年以上の歴史を誇る伊勢名物の餅。これを「持ち込み」でビールと合わせるのが、通な楽しみ方なんです。
(※お店の方に一言お伝えして、快く了解をいただきました!)
「角屋本店」で購入して、いざ実食


店内に入ると、創業当時を思わせる雰囲気がそのまま!なんとも歴史を感じる空間です。
さっそく作りたての柔らかなお餅を購入します。


薄いお餅の中に上品な甘さの「こしあん」が包まれ、香ばしい「きな粉」がたっぷりとかかった二軒茶屋餅。このシンプルで伝統的な和菓子が、果たしてクラフトビールと合うのか??
あんこ×クラフトビールで至福の瞬間
今回選んだのは、先ほど冷蔵庫で見つけた「VERTERE(バテレ)」とのコラボビール(IPA)。
伝統の和菓子と、最先端のホップ……いざ、実食!





これが、驚くほどの好相性!あんこのどっしりとした甘みとヘイジーIPAのジューシーさがなんとも言えないマッチング。
さらに きな粉の香ばしさと、ビールのモルト由来の香ばしさが重なり、奥深い味わい。
あまりにもおいしくて、追加の2個めを買いに行ったほど!
「甘いものとビール?」と意外に思うかもしれませんが、1000種類以上飲んできた経験から言っても、この「あんこ×ホップ」の組み合わせは、まさに日本が世界に誇れるペアリングだと確信しました。
「伊勢外宮参道 伊勢神泉」は大正解


麦酒蔵で至福のビール体験を終えた後は、いよいよ今夜の宿へ移動です。



ビール好きにとって、美味しいお酒の後の「移動」はなるべく楽に済ませたいものですよね。その点でも、今回の宿泊先選びは正解でした。
麦酒蔵からバスで戻り伊勢市駅の目の前、外宮参道の入り口に位置する「天然温泉伊勢外宮 参道伊勢神泉」に到着しました。
ここを拠点に選んだのは、単に「豪華だから」だけではありません。ビール旅を愛する大人夫婦にとって、これ以上ない条件が揃っていたからです。
ビール旅の拠点に最適な3つの理由


1. 酔い心地のままチェックインできる好立地
麦酒蔵(下野町)から帰ってすぐという距離感は、ほろ酔い気分を壊さずに移動できる絶妙な近さ。伊勢市駅のすぐ目の前なので、翌日の内宮への移動も非常にスムーズです。
2. 全室露天風呂付き!自分だけの癒し時間


伊勢神泉の最大の魅力は、すべての客室に天然温泉の露天風呂が付いていること。
もちろん大浴場の温泉も良いのですが、わざわざ行く手間もなくお部屋で着替えたらそのまま温泉へ。



くぅ〜、おいしいビールを飲んだ後はすぐにドボーン!やっぱり部屋に温泉があるのは最高だね。
外宮の森から吹く心地よい夜風を感じながら、今日飲んだ「Another Cut」や「Frustum」の余韻に浸る……。これこそが、大人のビール旅の醍醐味です。
3. ビール好きに優しい、モダンな空間




和の雰囲気と洋のホテルの快適さが融合した空間は、1日歩き回った体も癒される広さ。
冷蔵庫もしっかり完備されているので、麦酒蔵でお土産に買ったビールを冷やしておくのにも困りませんよ!
伊勢の山海の幸を堪能する豪華な夕食


温泉でさっぱりした後は、いよいよお楽しみの夕食です。
伊勢神泉の食事は、地元の旬の食材をふんだんに使った贅沢な懐石料理。一品一品がまるでアートのように美しく、運ばれてくるたびに夫婦で感嘆の声をあげてしまいました。
伊勢海老や松阪牛といった三重県が誇る高級食材はもちろん、地元の新鮮な魚介や野菜が、最も美味しい状態で提供されます。




器や盛り付けの美しさ、そして立ち上る香り。心もお腹も満たされる時間は、まさに大人の休日。
繊細な和食の味わいは、キリッとしたスーパードライとも相性抜群。ビール旅の締めくくりにふさわしい、至福のディナータイムとなりました。





お部屋も最高だったけど、このお料理だけでも泊まる価値がありますね
ボリュームも質も申し分なく、心もお腹もパンパンに満たされた状態で、再びお部屋の露天風呂へ……。これ以上の贅沢はありません。



翌日チェックアウト後、伊勢市駅を出発するまでの間もロビーを利用することができました。とても親切な対応に旅の思い出も最高なものに!
VISONからの移動で少し疲れてしまった私たちを、温かく迎え入れてくれたのが伊勢神泉でした。
静かに味わう豪華な夕食と客室露天風呂。50代の夫婦が自分たちへのご褒美に選ぶのに間違いないお宿です。
初日のまとめ:伝統の味から極楽の宿へ


聖地めぐり初日は、伊勢角屋麦酒の本拠地でハプニングすら楽しみ、最後は最高のお宿で締めくくるという、密度の濃い1日となりました。
伊勢角屋麦酒 聖地めぐり1日めのポイント
- 麦酒蔵: 蔵の歴史に触れ、激レアなコラボ缶に出会う。
- 二軒茶屋餅: 450年の伝統とクラフトビールの意外なマリアージュ。
- 伊勢神泉: 露天風呂付きの客室で、旅の疲れを完全にリセット。



最高の宿「伊勢神泉」で英気を養った明日はいよいよ、お伊勢参りとあわせて楽しむ「外宮・内宮のハシゴ旅」ね!
次の記事では、食べ歩きにぴったりのペアリングや、五十鈴川のせせらぎを感じるテラス席など、参道にある2店舗の魅力を徹底比較します!
どうぞお楽しみに。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
当ブログ「酔いどれホップ団」は、クラフトビールの味わいや醸造文化を共有し、たしなむことを目的としたレビューメディアです。
お酒は20歳になってから: 未成年者の飲酒は法律で禁止されています。
飲酒運転は厳禁: 飲酒運転は命に関わる犯罪です。絶対に行わないでください。
健康への配慮: 妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。
適量を守って: お酒は「酔うため」ではなく「味わうため」に。健康を害さない適量での飲酒を推奨します。
豊かなビールライフを末永く楽しむために、ルールを守った健全な飲酒を心がけましょう。









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